ibuki's Rock'n'roll Academy

Rock'n'rollに関することを徒然なるままに。

#2 Rock'n'roller列伝:The Beatles①

Chapter 1, Member(John&Paul編)

John Lennon

 担当楽器はリズムギターとボーカル。生まれは1940年10月9日イギリスのリヴァプールで、船乗りだった父親は家におらず、母ジュリアも他の男性と同棲しており伯母のミミに育てられた。その後父親は蒸発するが、一方で母親との関係は続き、ジョンが音楽と出会ったのもこの母の影響である。しかしその後母ジュリアも交通事故で亡くなっている。彼はアートスクールに通う一方でリーダーを務めるクォリーメンというバンドを組み、これが後のThe Beatlesの原型となった。デビュー後、初期は実質的にリーダーシップを握り、多くの楽曲を作ってヒットを生み出したが、1966年にオノ・ヨーコと出会いバンドへの熱意の灯は次第に小さくなっていった。しかし彼の作る曲は依然クオリティの高いものであり、後期の楽曲も高い評価を得ている。1970年にバンドを解散する以前からソロ活動を始めており、解散後は更にその活動を活発にしていったが76年には「ハウスハズバンド(主夫)」となり、音楽活動からは遠ざかっていった。その後1980年に復帰、アルバム「ダブルファンタジー」を発表するもファンを自称する男に射殺された。享年40歳。

Paul McCartney

 担当楽器はベースとボーカル。生まれは1942年6月18日で、彼もまたイングランド北部の港街リヴァプール出身であった。彼の音楽との出会いは父ジェームズであり(余談だがポールの本名はジェームズ・ポール・マッカートニーでありポールは自身の息子にもジェームズと名付けた)、彼は腕利きのアマチュアミュージシャンであった。父親はポールにトランペットを与えたが、トランペットを吹きながら歌を歌うことはできないと気付いたポールは父親の許しを得てそれをギターと交換した。そのギターは未だにポールの手元にあるという。彼はめきめきと才覚を現し、教会のフェスティバルでジョン・レノンらクォリーメンの演奏を見た後、バンドに関心を持ちオーディションを受け加入。ここで後にLennon/McCartneyという史上最強の作詞曲タッグとなる二人が出会ったのであった。またポールの母メアリーは1956年に病気で死去しており、このことはジョンとの絆を深める要因となったと言われる。デビュー後すぐはジョンにバンドのイニシアチブを握られていたが、後期になるにつれバンドの主導権を握るようにって行き、円熟したThe Beatlesサウンドに大きな貢献をした。1970年に解散後ほぼ完全にポールのみの演奏によるアルバム「McCartney」を発表し、ソロ活動を開始。70年代にはポール主導によるバンドWingsを結成し、The Beatles以降2度目のアメリカ制覇を成し遂げた。Wings解散後も活発にソロ活動を展開し、現在まで休むことなく音楽を作り続けている。

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