ibuki's Rock'n'roll Academy

Rock'n'rollに関することを徒然なるままに。

#3 Rock'n'roller列伝:The Beatles②

Chapter 1 Member(George&Ringo編)

George Harrison

 担当楽器はリードギターとボーカル。バンド最年少の彼は1943年の2月25日にリヴァプール郊外で生まれた。兄がギターをやっていた影響からかバンド活動を行いたいと思うようになり、まずウォッシュボード(金属でできた洗濯板状の板ををかきならす打楽器)を手にしたが最終的にはギターに熱中するようになった。当時イギリスで大流行していたスキッフルバンド(当時ロックンロールは"過激すぎる"と言われていたがスキッフルは許容された)を結成し活動をしていた1950年代、ジョージは学校の先輩のポール・マッカートニーと出会いそしてポールの紹介によってジョン・レノンのバンドに加入し、これは後にThe Beatlesとなるバンドとなった。デビュー後しばらくは「静かなるビートル」という呼称にも表れているように、Lennon/McCartneyのタッグの影に隠れてしまうようなキャラクターであったが(と言っても大人気な事に変わりはない)、中期から作詞曲において頭角を現し「Taxman」や「While my guitar gently weeps」などの名曲を残した。The Beatles解散後は他のメンバーよりいち早くナンバー1ヒットを生み出すなどソングライターとしての才能を遺憾なく発揮、またエリック・クラプトンとの交流など他のミュージシャンからも敬愛される存在であった。しかし肺がんのため2001年に死去、早すぎる死に多くのファンが涙を流した。享年58歳。

Ringo Starr

 担当楽器はドラムとボーカル。バンドの最年長である彼は1940年7月7日にイングランド北部の都市リヴァプールで生まれた。彼の親は彼が3歳の時に離婚、それ以来母子家庭で育てられた。病弱だった彼は入院した病院で知ったドラムに熱中、その後は学校に行く間も惜しんでドラムの演奏に打ち込んだという。The Beatlesとの出会いは同じくリヴァプール出身でハンブルクに遠征に来ていたRory Storm and Harricanesというバンドに所属していた時で、当時彼がThe Beatlesに加入する予定などはなかったと思われる。しかしThe Beatlesのデビューが決まったとき、マネージャーのブライアン・エプスタインは前任ドラマーのピート・ベストの演奏に不安を抱き、またメンバーも同感だったためリンゴに白羽の矢が立った。そしてデビュー後はドラマーとしてリズムを支える大黒柱となり、ボーカルを取ることは少なかったもののそのひょうきんなキャラクターでファンから愛されていた。The Beatles時代は2曲しか自身の作詞曲による楽曲は残さず決して目立つような役回りでは無かったが、そのドラミングはクリエティブで独創的であり、後続のアーティストに大きな影響を与えた。解散後は一時活動が途絶えたように思われたが、カムバックを果たし現在ではソロアルバムを出し、ツアーも積極的に回るなど活発な活動を続けている。役者としても多くの映画に出演していて、他にもきかんしゃトーマスのナレーターを務めるなど芸達者という面もある。

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